コラム

RNCラジオ 「人で見つけよう香川の仕事」
ことでんバス 長尾勇輝さん

この度、ヒトデで西日本放送ラジオの番組「気ままにラジオ」内の新コーナー「人で見つけよう香川の仕事」を担当させていただくことになりました。1月16日(火)から月に1度、香川で働く「人」をゲストにお招きし、お仕事内容や始めるきっかけ、やりがいなどを伺います。実際に働く人のお話を紹介することで、香川での働き方の多様性を感じていただくと同時に、「この人と一緒に働きたい」や「この人のように働きたい」と感じるきっかけになれば嬉しいです。

「人で見つけよう香川の仕事」

日時:毎月第二火曜日 13:30〜(生放送)

パーソナリティ:藤田崇寛(RNCアナウンサー)、熊谷富由美

レギュラーゲスト:人で見つける私の仕事 ヒトデ 代表 秋吉直樹

第一回目のゲストは、高松市民の足を支えることでんバスの長尾勇輝さんです。ことでんバス最年少運転士として活躍する長尾さんに、バス運転士という仕事のあれこれを伺いました。

距離の近さが魅力

一同 長尾さん、本日はよろしくお願いいたします。

長尾 よろしくお願いします。

熊谷 お若いですよね。

長尾 今24歳で、今年で25歳になります。社会人2年目です。

藤田 今着ているのは、運転している時に着ている制服ですか。

長尾 はいそうです。普段からこれで運転しています。

藤田 普段何気なく見てますが、近くで見ると改めて、かっこいいですねぇ。

長尾 とんでもないです。ありがとうございます。

熊谷 2年目ということですが、もうバスの運転はされているんですよね。どんな路線を走ってるんですか。

長尾 主に太田サンメッセ線とか、ショッピングレインボー循環バス、他にも塩江線とか西植田線とか色々運転させてもらってます。

藤田 そうしたご自身の担当路線って、どのようにして決まるんですか。

長尾 社内に操車(そうしゃ)担当がおりまして、その方がみんなのシフトを決めています。我々運転士は、操車の指示に従って運転しています。

熊谷 そうなんですね。路線がたくさんあって、操車担当はすごく頭を使いそうですね。実際に路線数はどのくらいあるんですか。

長尾 現在は、24路線あります。

熊谷 そんなにあるんですね。もう結構運転されたんですか。

長尾 はい。ほとんど運転させていただきました。まだ若干ですが、運転していない路線もあります。

藤田 入社2年目で、すでに多くの運転をご経験されているんですね。入社してから、実際にバスを運転するようになるまでに、どんなプロセスがあるんですか。

長尾 まず、入社してから机上教習というものを受けます。安全運転やIruCa(イルカ:ことでんグループのICカード)の取り扱いについて勉強します。一週間の机上教習の後は、上司と一緒に実際にハンドルを握って、お客さんを乗せない状態での運転練習をします。それを一週間から二週間行います。次は上司と一緒にお客さんを実際に乗せて運転をします。その後にみきわめ教習があって、それにクリアできて初めて、一人立ちすることができるんです。トータルでおよそ一ヶ月から二ヶ月ぐらいかかります。

藤田 そうなんですね。みきわめ教習は緊張しそうですね。

長尾 めちゃくちゃ緊張しました。今の方が緊張してますが…。(笑)

一同 (笑)

熊谷 実施にバスの運転してみて、いかがですか。

長尾 一番初めに感じたのは「楽しいなぁ」ということです。もともとこういう仕事に就きたかったので、「やっぱり楽しい」と感じることが多いですね。

熊谷 運転が元々お好きだったんですね。

長尾 はい、車を運転するのが好きでした。接客も嫌いではないですし、お客さんから「ありがとう」と言われた時は、ものすごく嬉しくなりますね。

熊谷 そうですよね。バスの運転手さんって、以外に接客とか大切ですよね。路線によっては、お客さんの層も全然違うんじゃないですか。

長尾 はい、違いますね。サラリーマンの方が多かったりとか。休日になったり親子連れが多かったりとかします。

熊谷 郊外の路線なんかは、お年寄りの方も多そうですね。よく話しかけてくれるんじゃないですか。

長尾 はい、郊外はお年寄りの方が多いですし、よく声をかけていただきます。降りる時に「ありがとう」と言ってくれたり、乗ってくれる時に「今日は天気いいなぁ」と言ってくれたり、運転手とお客さんの距離が近いのもこの会社の魅力だと思います。

恋愛相談もできる仲間

藤田 お客さんによって、運転の仕方も変わったりするんですか。

長尾 お年寄りの方が乗ってこられた場合は、より気を付けて運転したいと思ってます。急ブレーキ急ハンドルすると転倒してしまう可能性が高いので、気を付けて運転しようと心がけてます。

熊谷 長尾さんが好きな路線とかあるんですか。運転してて楽しいなぁとか。

長尾 庵治線という路線があるんですが、そこの「丸山峠」というバス停を越えたあたりから海が広がるんです。そこから見る景色が壮大で、運転してて気持ち良いです。 終点の「庵治温泉」でも雄大な景色が望めるので、その路線は特に好きですね。

熊谷 香川県は里山もあるし、海もあるし、運転していて楽しそうですね。

長尾 山の中を走る路線もあるし、街中を走る路線もあるので、色んな変化を楽しめると思います。

藤田 長尾さんを見ていると、ことでんバスの皆さんのお人柄がなんだか想像できますね。すごく良い人達が集まってそうというか。普段から、社員同士のコミュニケーションはあるんですか。

長尾 はい、頻繁にあります。路線のダイヤ改正などの際には、みんなで「どうしようか」と話し合いますし、私から「こういう事があったんですけど、どうしたらいいでしょうか」と相談を持ちかけたりします。上司と部下の関係ですけれど、密にコミュニケーション取れるのがこの会社の魅力だと思います 。上下関係はもちろんありますが、その中でもフレンドリーな感じがあるので、ギスギスした関係ではないです。

秋吉 私がヒトデの取材でことでんバスに伺った際も、「社員さん同士仲がいいなぁ」という印象を受けました。長尾さんも、「先輩に色んな相談ができるのが良い所です」とお話していましたよね。

熊谷 どんな相談するんですか。

長尾 プライベートのことも色々聞いたりしてます。恋愛相談とか…(笑)

熊谷藤田 恋愛相談もですか!?

長尾 は、はい。自分が今まで彼女がいなかったので、人生の先輩に「どうしたらいいですか」と聞いたりしてました。

秋吉 その相談が上手くいったんですよね!

長尾 はい。先輩と上司の方のアドバイスがあって、無事に彼女ができました。

熊谷藤田 おぉ!

長尾 本当に、人間関係は結構良い会社だと思います。困った時はお互い助け合いの精神でやっています。「今日こういうことがあった」ということを報告し合ったり、危ない事やお客さんから言われたことを共有し合うこともしています。ミスがあっても、それを繰り返さないように共有しますし、良い事があった場合も、それを社員同士で共有するんです。お互いコミュニケーションをとりながらサービス向上に勤めてますね。

慕われるような運転士に

藤田 将来、どんな運転士を目指していますか。

長尾 みんなに慕われるような運転士になりたいと思っています。従業員からもお客さんからも親しまれるような運転手になりたいです。聞かれたことに丁寧に答えたり、誠実に対応したいですね。最近は観光客の方も多いので、思い出に残るような運転を心がけたいと思っています。

熊谷 素晴らしいですね。最後に何かリスナーの方にメッセージがあればお願いします。

長尾 自分のように大型車を運転したことが無い方でも、会社が免許の取得費用を負担してくれる制度があるので、それを活用すれば、自分のような未経験でも、バスが運転出来るようになります。運転が好きな方や、やりがいのある仕事をしてみたいという方は、僕と一緒に働きましょう。

熊谷 なんだか、頼もしいですね。長尾さん、本日はありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

 

次回 2月13日ゲスト 株式会社しおのえ 喜多維昭さん

塩江にあるホテルセカンドステージを運営する株式会社しおのえの代表取締役。スタッフの自主性を活かした、「マニュアルのないおもてなし」を大切にするホテルで働くとはどういうことなのか?詳しく聞いてみたいと思います。