中の人日記

「人生の途中を楽しむために大切なこと」
ヒトデの中の人日記 私の仕事感3/3

これまで300人以上にインタビュー し、色んな暮らし方や生き方に触れてきたヒトデの秋吉が綴る日記です。どうぞご覧ください。読んでくれた方の「働く」という価値観の幅が、ちょっとだけ拡がるかもしれません。

今回は私の仕事感を短い三部作にまとめました。私が普段どんなことを考えて仕事選びをお手伝いしているのかについて綴っていこうと思います。みなさんの仕事選びをお手伝いしながら、日々私も迷ったり悩んだりしています。学校の問題のように「これが正解です」と誰かが教えてくれるものでもありません。何を信じてどう進むのか。人の数だけ答えがあるんだろうと思います。こうして書くことで自分の気持ちを正解たらしめるものにしたいのかもしれません。試行錯誤の中にある私の現在地点のようなものを書いてみます。

 

理想に向かう途中。この「途中」すらも楽しめると最高なんだと思います。むしろ人生は途中の連続。「あー着いたー!」と思える瞬間は数えられるほどしか来ない。だから途中を楽しむ。理想と現実のギャップを楽しむことこそ、人生を楽しむということなんだろうと思うのです。でも、実際にはそんなに簡単なことではありません。いざ自分のこととなるとやっぱりギャップはギャップでしかなく、苦しいし悔しい。「自分を客観的に見なさい」は、言うほど簡単ではありません。自分の顔は自分では見えないのです。でも、隣の人から自分の顔ははっきりと見えます。同時に隣の人の顔は自分にもはっきりと見える。やはりこのギャップを楽しめるかどうかも隣にどんな人がいるかに大きく影響を受けるのだと考えています。一緒に笑う、泣く。叱ってくれる。励ましてくれる。うんうんと話を聞いてくれる。あなたの周りにはどんな人がいるんでしょうか。心のギャップをポジティブに変換してくれる人でしょうか。

「誰と一緒に働くのか」これが、会社選びに一番大切なことだと私たちは考えています。人は常に誰かと働いていて、その誰かと影響し合いながら歩んでいきます。業種や職種、お給料や休日日数。仕事選びのものさしは様々あります。そうした既存のものさしで比べ始めるよりも先に、一瞬でも「どう生きたいのか」を考える。そして、「誰と一緒に働くのか」というものさしを仲間に加える。そんな人が増えたら、人生の途中を楽しめて、自分らしく生き生きと働ける人が増えるのだと思うのです。(2018/9/26 秋吉直樹)

 

「 一番最初に考えるべきは『なぜ働くのか?』ということなんだろうなぁと思います」 私の仕事感1/3

「 ぐらぐらと変化する価値観を楽しむために意識する『時点』とは」 私の仕事感2/3