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「お見合いじゃないですけどね」
喜田建材 喜田貴伸さん

【目次】

仲人さん脱建材屋お客様との入口を作りたいアホになれる人の方が信頼できる出会いが成長にプラモデルを組み立てる前の少年その向こう側にいる「人」を好きになるヒトコト求人情報

仲人さん

最近の結婚式ではあまり見なくなった「仲人」さん。人の間に入り、人間関係を仲立ちする役割の人のことを言います。ふと、ある事に気が付きました。「仲人」という言葉自体は使わなくなったけれど、私たちの周りにはたくさん仲人さんはいるなぁと。素敵な友達を紹介してくれる仲人さんもいれば、ビジネスパートナーを紹介してくれる仲人さんもいます。喜田建材の喜田貴伸さんもその1人。「僕らに関わる人みんなが喜ぶ流れを作りたいんですよね」真剣な顔でそう話す喜田さんは、さながら【私たちと木のある暮らしの仲人さん】です。

香川県高松市から西へ車で約1時間、三豊市に到着した。人口は約6万5千人と県内では3番目に多く、中心部には大型ショッピングモールや病院、学校などがコンパクトにまとまっている。荘内半島にある紫雲出山からは瀬戸内海を見下ろす絶景を堪能することもできる素敵なまちだ。

脱建材屋

そんな三豊市にある喜田建材は、大正6年から続く喜田木材のグループ会社。グループ全体で数えると、今年でちょうど創業100周年を迎える地元の老舗企業だ。キタケンの愛称で地元からも親しまれている喜田建材で4年前から専務取締役を務める喜田さん。先代から受け継いだ伝統を守りつつ、雑貨屋や不動産、民泊など、様々な事業にチャレンジしている。次々に新しいことに取り組む喜田さんにお話を伺うと、一番最初に返ってきたのは意外な言葉だった。

「新しいことをしたいわけじゃないんです」え、それでも色々な事業に挑戦するのはどうしてですか?「新しいことをしたいわけではなくて、脱建材屋がしたいんです。もちろん、建材や木材を辞めるという意味ではありません。それだけやっていてもダメだという意識です。僕はこれまで、ご縁があって日本全国の色んな業界の方とお話しさせていただきました。その中で、僕らがやっている建材屋とか木材屋って昔の仕組みのまま育ってる業界だなぁというのをすごく感じたんですよね。昔のままが当たり前というか。時代の流れに沿って変化しきれてない業界なのかなと気付かされたんです。その時から脱建材屋や脱木材屋っていうことを考えていかないと、と思うようになりました。そのためには喜田建材としてどれだけお客さんとの距離を縮められるかがポイントだと考えています。そうでないと時代の変化に対応できない。建材屋はどうしても業者向けのビジネスですから、地域のお客さんとの接点が少なかったんです。だから自分たちで地元のみなさんと関われる事業を少しずつ増やしていきました」

お客様との入口を作りたい

建材や雑貨、不動産など、種類の違う事業を手がける喜田さん。一見するとバラバラに見える事業だが、それらにはある共通の想いがあった。「木のある暮らしとお客様との入口を作りたいんです。僕らがお客様との接点を持つ事によって、地域のオススメ商品や信頼できる工務店などを紹介できる。するとお客さんも地域の事業者さん、工務店さんも喜んでくれるんですよ。例えば、雑貨屋なら地元の作家さんが作った商品をたくさん扱うようにしてますし、スタッフにも自分たちの商品だけじゃなく、他社さんの商品もしっかりとオススメするようにお願いしています。住まいのショールームでも、お客さんの要望に合わせて大工さんや工務店を積極的に紹介しているんです。目先の利益を追いかけるのではなくて、こうした取り組みを通じてお客さんと地域の事業者さんが良い関係を作ってくれたら嬉しいですね。両者を結ぶ感覚でやってますよ。お見合いじゃないですけどね。(笑)地域の中でみんなが伸びる方法を考えたいんです。みなさんに元気がなければ家を建てたいと思う人も当然少なくなる。そうなると、この業界自体がダメになって、みなさんが木のある暮らしを体感することが難しくなってしまう。だから、僕らがみなさんとの間に立って、みんなが喜ぶ流れを作りたいです。地域と一緒に生きていくのが僕らの業界なんですよ」

アホになれる人の方が信頼できる

地域と共に成長しようとする喜田さんの想いは、喜田建材で働くスタッフの方にもしっかりと浸透しており、それがそれぞれの働くモチベーションにもなっているという。

「ここで働くのは本当に楽しいですよ。昔から続く会社ですが、自分たちの業種にとらわれずに新しいことにチャレンジしていますからね。広い視点でいろんな事業をしている所もすごく面白いと思います。お客さんの人生の中で、この会社と接点を持つ機会がたくさんあって、喜んでもらえる機会もたくさんある。それがやりがいにもなってます」そう話すのは不動産部の高橋さん。明るく元気に話す様子が印象的だ。入社して1年ほどだが店長に抜擢され、土地や物件の紹介、不動産関連の相談窓口など、不動産に関わる様々な業務を担当している。

高橋さんに日頃の喜田さんについて伺った。「『自分たちだけじゃなくて、地域のお店や人が元気になるように商売しよう』と日頃から話していて、それを自分が徹底して実行している所がすごいですよね。その部分では本当にブレが無いです。頭はいいけど、アホになれる人というか。それがすごく信頼できるんですよね。あぁこんな会社ホンマにあるんやなぁと思えました。自分も何か役に立つことしたいなぁと自然に思えてくるんですよ。お給料とか休みとかももちろん大切なんですけど、この地域で喜田建材の一員でいれることが一番嬉しいんですよ。」本当に活き活きと話してくれた。信頼する上司と一緒に仕事をすることがどれほど大切なことなのか、改めて気付かされたほどだ。

出会いが成長に

「人間力のある人やね」工事部で営業を担当する嶋田さんは、喜田さんの事をこう表現した。

「実は私の方が10才くらい年上なんですよ。ちょくちょく一緒に飲みにも行くし、すごくええ関係だと思いますよ。自分で言うのもあれやけどね。(笑)多分ですけど、お互い尊敬してるからやと思います。少なくとも私は尊敬してる。専務もすごく気を使ってくれるというか、気遣ってくれてるっていうのは感じますね。年下やけど、やっぱりすごいなと思いますよ。人間力があって、友達とかビジネスパートナーをつくるのが本当に上手。見習いたい部分やけど、これは見習ってできることじゃ無いと思うんですよ。器とかキャラクターとかいろんなもんが揃ってないとなかなかできんことやと思いますね。天性のもんかも分からん。陰で努力はしてると思いますがそれを見せない所も素敵ですな。とにかく、出会った人との繋がりを大事にしながら色々な展開を楽しんでいると思います」

「喜田建材だと建材や不動産、木材など色んな営業ができるし、いろんな事にチャレンジできるので、新しい経験がたくさんできるんですよね。それがすごく自分の成長につながってるなぁと思います。大工さんや取引会社さんとの出会いも楽しいです」

元々は違う業種で働いていた嶋田さん。喜田建材に入社して5年が経つという。新しい経験や出会いに溢れている毎日が本当に嬉しいのだろう、取材中に何度も肩を揺らして笑っていた。

プラモデルを組み立てる前の少年

現場の大工さんにも喜田建材を通じた出会いに感謝する人がいた。喜田建材の専属の大工として15年以上のキャリアを持つ山尾さんだ。「喜田建材さんと関わるようになってから、良い大工さんとか良い工務店さんとか良い出逢いが多いですね。いい人との出会いが多いんですよ。自分にプラスになるようなことばっかりですね。おかげで忙しくなったし、いい友達もできたし、いまは楽しくてしょうがないですね」

大工として20年以上キャリアを持つ山尾さんであれば、他の工務店の仕事を受けることも当然できるはず。それをせずに15年間喜田建材とずっと仕事をしてきた理由を伺った。「信頼して任せてくれることが大きいね。ある程度信頼を積み重ねたら自由にやらせてもらえる。私の場合、工務店とのやり取りも任せてもらえてます。すごくやりがいを感じてますよ。こういうふうに自由にさせてくれる所って少ないですからね。もちろん喜田専務とかと定期的に顔を合わせる機会もあるし、そこでお互いの近況報告もきちっとする。ええ仕事場やと思いますよ」

「喜田専務かぁ、、、見たまんまの人やね。(笑)裏表が無いんよ、昔っから。ほんまに気さくな人。あとはすごくプラス思考やね。前しか見てないっていうか、後ろは振り返らん。常に何年か先を見てるんちゃうかと思うよ。アイディアとか発想もすごいしね。たまにそのアイディアで現場が忙しくなる時もあるけど。笑」

小さい頃からプラモデルを説明書を見ずに組み立てていたという山尾さん。自分で試行錯誤しながらものを組み立てていくことが大好きだったという。喜田さんからのいろんなアイディアに慌てることもあると語る表情は、プラモデルを組み立てる前の少年のように楽しそうだった。

その向こう側にいる「人」を好きになる

脱建材屋を目指して常に前を向いてるように思える喜田さんだが、実は一番時間をかけているのは会社の内側に目を向けることだった。「『どうして喜田建材で働いてくれているんだろう?』ということを真剣に考えるようにしてますね。やっぱり『喜田建材で働いて良かった』と思ってもらいたいです。従業員にもその家族にも。それには「働いていて楽しい」とか、そういう感情が大切だと思うんですよ。正直、みんなにそう思ってもらうための正解みたいなものはまだ分からないんですが、一人一人のことを考え抜いて行動することが大事だということは分かってきました。おかげさまで人数も徐々に大きくなってきている中で、みんなが一緒に同じ方向を向けるような、組織としてのやり方っていうはこれからも模索していくつもりです」

色んな事業に着手しながらも、大切なのはそこで働く人が「楽しい」と思えるかどうかだと話す喜田さん。もちろん本人は誰よりも仕事を楽しんでいた。休みの日にも関わらず、ついつい色んな場所へ出かけては色んな人と仕事の話で盛り上がってしまうという。喜田さんらしい休日の過ごし方だ。

 

最後にこれから一緒に働く人に向けてメッセージをもらった。「好きになってもらいたい。仕事を。大変やとかしんどいとか、そっちばっかり考えてしまうけど、良い所を探せばいっぱいあると思うんですよ。良い所をたくさん探せれば仕事を好きになれると思うんです。お金のために働くとかではなくて、仕事を心から楽しんでもらいたいですね」

直球のメッセージで締めた。ふと「仕事を好きになる」ってなんだろうと考えたくなった。仕事そのものを好きになるというよりは、仕事を通じてその向こう側にいる「人」を好きになるということなのだろう。きっと、喜田さんも木のある暮らしの提供の先にある、お客さんの笑顔が好きなのだ。そして、そのお客さんの笑顔を見た時の気持ちは、必要な人同士を引き合わせることができた時の、仲人さんのそれと一緒なのだろうと思った。

(2017/5/25 秋吉直樹)

ヒトコト

専務取締役の喜田さんからのヒトコト

「基本的な考え方として、働く人が楽しいと思う所と、会社がお願いしたい所が重なっていれば、うちとしては問題ありません。そういう意味では、人種も宗教も、性別も関係ないですね」

障がい者

障害をお持ちの皆さんが、何がやりたくて、どこまでできるのか、聞いてみたいです。聞きながら、うちの会社だったらどんなことができるのか、考えていきたいですね。


LGBT

全然違和感はないね。むしろおって当たり前やと思うし、実際にお客さんでもおるしね。全然問題ないですよ。


外国人

実習生を1人受け入れてます。すごく素直で、礼儀も分かっている子が働いてくれてます。うちの家族も喜んでますよ。笑

でも、言葉がまだまだ伝えきれない部分があって、難しさも感じてます。やっぱり、外国人の方も仕事が楽しいと感じてもらうように、企業としても体制は作っていく必要があるなぁと感じてますね。


65歳以上

喜田建材としては1人おって、グループ会社まで含めると3人働いてもらってます。あとはもともとうちで働いてくれていて、定年退職した70代の職人さんがいるんですが、その人との関わりもちゃんと残っていて、たまに手伝いに来てくれるんですよ。昔の日本を知っとる人たちやなぁと思いますね。真面目やし、礼儀正しい。仕事への姿勢なんかも勉強になりますよね。


子育て後の復職者

今、ちょうど産休中の人もいます。ほんまは社内で託児スペースとかあったらええんやろうけど、まだそこまではやれてないのが現状やね。でも、ちょっと大きなことを言うようですが、地域の人のみんなの年収をあげたいと思ってるので、むしろそういう人に頑張ってもらいたいですよね。


ブランクからの復職者

その人を生かせる場所があるかどうかをきちんと考えたいですね。ずっと私が横に入れるわけではないので、会社の体制づくりからやっていく必要があるんだと思います。どんな状況なのか、勇気を持って話して欲しいと思いますね。

ヒトコトとは?

株式会社喜田建材


所在地

〒769-1101 香川県三豊市詫間町詫間890-1


募集職種

不動産仲介、企画営業


雇用形態

正社員


給与

200,000円~350,000

※出来高制度あり


福利厚生

通勤手当実費支給 上限なし、各種保険あり、マイカー通勤可能、社員旅行あり(全額会社負担)


仕事内容 

不動産仲介の営業員として以下の業務に従事

◇会社ルートによる案件の処理

◇新規顧客開拓

◇契約書・重要事項説明書の作成

※その他詳細は面接時に説明致します。

※営業店名はハウスドゥ三豊・観音寺店全国展開しているハウスドゥグループのFC店です。


勤務地

〒769-1101 香川県三豊市詫間町詫間890-1


勤務時間

09:30 ~ 18:30


休日休暇

火 、水、 木

※原則として火水木よりシフトで決定します。

 個別の御事情は考慮しますのでご相談ください。

◎年間休日:96日


求める人

高卒以上、年齢不問、経験不問

不動産仲介経験者優遇

普通自動車運転免許(AT限定可)


募集期間

随時


採用予定人数

若干名


選考プロセス

まずは下のフォームからお問い合わせください▶︎書類選考▶︎面談


その他

【部門方針】

接するすべての人に笑顔になってもらえるように、常に相手の立場にたって親切・丁寧に